2014年3月15日土曜日

João Lyraさん 

3月11日(火)に吉祥寺stringsにて渡海真知子さんのサンバライブにギターとして出演したのですが、そのライブにブラジルの巨匠ギタリスト、ジョアン・リラさんが夫妻で観に来られました。
途中からはパンデイロで参加して頂いたり、1曲ソロを弾いて下さったりして大変盛り上がったライブとなりました。

驚くべきはその音色の豊かさで、その日はギターをお持ちでなかったので、
私が使っていたギターで演奏されたのですが同じギターとは思えない程音色が違いました。
とても大きい音で、瞬発力のある音なのに、丸くて豊かに聞こえます。

大きい音なのに優しい音というのは、ブラジル音楽のギターでよく感じる印象で
、いつも不思議に思いまた研究している事なのですが、目の前(耳の前)でそれを改めて感じる事ができた貴重な時間でした。

コードを正しく弾く、リズムを間違えずに弾く、そういう事を超越して
たった1音で人を感動させる事ができるんだなと、改めて音楽の懐の深さを思い知りました。



ジョアンさんは5月にモーションブルーでライブを行う予定なので、ぜひご覧になる事をオススメします。
5月15日(木)モーション・ブルー横浜 他予約受付中
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ジョアン・リラ(João Lyra、本名:João Pinheiro de Andrade Lyra Filho)

 ブラジル北東部(アラゴアス州サン・ジョゼ・ダ・ラージェ)出身。レシフェの連邦大学音楽学部にて、ジョゼ・カヒオンに師事し、クラシックギターを学ぶ。その後、ペルナンブーコ州立音楽院で教職に就き、9年間教員を務める傍ら、演奏者・編曲者・作曲者としてオルケストラ・ジ・コルダス・デジリャーダス・ジ・ペルナンブーコ(弦楽合奏団)などで活動。後にリオに移住し、カメラータ・カリオカに参加。
87年、エリゼッチ・カルドーゾ、アルタミーロ・カヒーリョ、ジンボ・トリオ、カメラータ・カリオカ改めショーロ・カリオカと共に初来日。その後、シヴーカのバンドに6年間在籍し、欧州ツアーにも参加。シヴーカとは2枚のアルバムをレコーディング。幼少期よりブラジルのノルデスチ(北東部)の音楽を自らのアイデンティティとしてきたジョアン・リラがシヴーカとペアを組むことは完璧なことであり、数々のジョアンの作による曲をレコーディングした。また、ピアニスト、クリストーヴァン・バストスとは15年間デュオを組んでおり、オリジナルの他、エルネスト・ナザレー、ピシンギーニャ、ジャコー・ド・バンドリン、パウリーニョ・ダ・ヴィオラなどの作品を含む幅広いレパートリーを持つ。
ギタリストとして数多くのMPBアーティストのアルバムに参加(ナナ・カイミ、ガル・コスタ、ジルベルト・ジル、カエターノ・ヴェローゾ、シコ・ブアルキ、ジャヴァン、イヴァン・リンス、アルセウ・ヴァレンサ、エミリオ・サンチアゴ、アルシオーネ、ミルチーニョ、シモーネ、ジョアン・ボスコ、マリア・ベターニア、マルチーニョ・ダ・ヴィラ、ゼカ・パゴジーニョ、ミウシャ、など)。

ノルデスチのショーロで語る自身の作品を収録した初のアルバムのレコーディングが2014年2月に完了し4月に発売。