2016年3月15日火曜日

体の中にある音


先日、ライブによく来て下さる方とお話をする機会がありました。
その方はこれまで沢山のライブで色々な演奏家の演奏を聴いてこられたそうで、色んな方の演奏の感想をお話してくれたのですが、その中でとても興味深いお話がありました。

人間は音を耳を通して感じて、その音に対して色々な感情を持つ訳ですが、ある演奏家の演奏を聴いた時は、耳からではなくてご自分の体の中から音が聴こえてくる感覚になったそうです。
またそう感じた事を演奏家の方に伝えた所、「それはきっと私の波長とあなたの波長があったのでしょうね」と言われたそうです。

演奏していて日頃から感じるの事は、音はその人の事をよく表すものだという事です。
楽しそうに演奏する人、感情を爆発させて演奏する人、湛々と抑制的に演奏する人、演奏を通して、その人がどんな人なのか伝わってくる気がします。

音楽に限らず、日常生活でもその人の声の調子、トーンや振る舞い等でその人がどんな人かなんとなく感じる事ができますね。

ただあまりそういませんが、自分の感性にぴったりと合う人が稀にいて、そういった人と会うと、何とも言えないすがすがしい感覚とともに、すぐにとても波長が合うと感じる事があります。

もしかするとそんな時は、耳や目からの情報ではなくて、直接体がその波長を捉えているのかもしれませんね。


自分が何も発しなくても、その存在自体が既に何かしらの情報を発信しているとしたら、なるべく良い情報を発信できるような状態に自身を持っていきたいなと、このブログを書きながら思ってしまいました。

そしてよい情報が演奏を通して伝わっていけるよう頑張ろうと思いました。