2019年1月25日金曜日

意識して練習、意識しないで練習


普段の練習の中で何か技術を習得する時は会得したいポイントを意識して練習に取り組むと効果的ですね。
意識する事は「右手親指」とか、「メトロノームの音」、とか「一拍目の音」、等々色んなものに当てはまると思います。
全体の中のある一部分を取り出して、意識しながら練習する事は、新しい事にトライする際はおススメです。
普段使っていない筋肉の動きや、感覚を鍛える事は上達に直結してきます。

ある程度意識して練習できるようになったら、今度はそれを無意識でできるようになれる事を目指していく必要があります。
個別に意識している状態は、恣意的な部分が含まれている状態なので、ある意味不自然な状態です。
本人が特に意識をしていなくても、自然と出てくる感覚を鍛えていく必要があります。

意識しているポイントを無意識状態までに持っていくにはそれこそ、反復した時間や経験値が大変に重要になってきます。
また練習しているポイントに対する興味や関心も必要です。
努力と思わないで自然と身につけられるような工夫が大切だと思います。

今まで意識して来た事をいきなり無意識にする事は難しいかもしれませんので、ステップとしておススメなのが、「意識するポイントを変えてみる」です。

例えば「右手の親指の筋肉の動き」を意識していた場合は、今度は「右手の親指で演奏した音」を意識する。

「メトロノームの音」を意識していた場合は、「メトロノームの音と音の間の無音空間」を意識する。と言った具合です。

意識しているポイントが強ければ強い程、そのすぐそばにあるポイントが殆ど意識されていないといった事はよくあります。
灯台下暗しですね。

少しづつ意識するポイントをずらしていって色んな角度から物事を意識する事で、全体を把握できるようになり、やがて無意識の状態に近づける気がします。

•上達させたいポイントを意識する
意識のポイントを近くの物事にずらしていく
複数のポイントを同時に意識してみる
無意識に挑戦

自分なりに試してみて下さい!